X-MEN:ファーストクラス 補足

※以下の補足は独自に作成したものであり、小プロの編集部に認可されたものではありません。

 『X-MEN:ファーストクラス 明日への架け橋』は『X-Men: First Class #1-8』(2006年9月〜2007年4月号 以下、発行年月はカバーデイトで表記)の日本語版である。X-MENの初期の冒険を描くというコンセプト自体は目新しいものではなく、『X-Men: the Hidden Years #1-22』(1999年12月〜2001年9月)といった先行作品もある。しかし、読者の人気や完成度という点から見ると、この『First Class』のほうが成功していると言えるだろう。

 その証拠に、本ミニシリーズが完結した後には、ワンショット『X-Men: First Class Special』(2007年5月)をはさんで、レギュラーシリーズ『X-Men: First Class (vol. 2) #1-16』(2007年6月〜2008年11月)が創刊され、さらに、『Giant-Size X-Men: First Class』(2008年11月)、『X-Men: First Class Finals #1-4』(2009年2〜5月)、『Giant-Size Uncanny X-Men: First Class』(2009年8月)、『Uncanny X-Men: First Class #1-8』(2009年9月〜2010年4月)と名称を変更しながら書き継がれていた。また、ウルヴァリンに特化した『Wolverine: First Class #1-21』(2008年5月〜2010年1月)というシリーズも発売された。

 現在のX-MENはメンバーが大人になったこともあり、少々ダークなストーリー展開をしていることが多いのだが、本シリーズにおいては、まだ初々しい彼らの活躍を存分に楽しむことができる。本シリーズの根底にあるスピリットは、表現方法こそ違えど、友情・努力・勝利という日本の少年漫画の王道に相通じるものであろう。

 以下、ストーリーと登場キャラクターについて少し補足しておく(※キャラ設定は、時代や作家によって微妙に解釈が異なるので、以下に述べることは唯一絶対のものではない)。

 

【第1話】

プロフェッサーX

 初登場は『X-Men #1』(1963年9月)。幼い頃から頭脳明晰・スポーツ万能の優秀な少年で、16歳の時にハーバード大学を卒業している。朝鮮戦争に従軍した後、世界放浪の旅に出る。イスラエルを訪れたチャールズは、エリック・レーンシャー(後のマグニートー)という男と知り合いになる。二人はナチスの隠し財宝をめぐる事件に巻き込まれ、バロン・フォン・ストラッカー(キャプテン・アメリカの宿敵の一人)と戦うことになり、そこではじめてお互いがミュータントであることを知るが、考え方の違いから、袂を分かつことになる。

 エリックと別れたチャールズは、ヒマラヤ山脈のふもとにある町で、ルシファーという異星人の侵略者と遭遇し、これと戦って撃退するものの、背骨を損傷して歩けなくなってしまう(『X-Men #20』)。

 その後、「恵まれし子らの学園」を設立し、ミュータントの指導・育成に乗り出す。人類とミュータントの平和的共存を目指すという理念そのものは立派であり、聖人君子とみなされがちだが、実際には他人の精神を操って都合の悪い記憶を消去するなど、モラルに反した行動をとることもある。大義を成し遂げるためには、小さな嘘は許されるのか、という倫理学的な問題がここにはある。近年では、X-MENを直接指導することはなく、グループとは距離を置いている。

サイクロップス

 初登場は『X-Men #1』(1963年9月)。プロフェッサーXが最初にリクルートしたミュータント。飛行機事故で両親を失い、弟のアレックスとともに孤児院で育つ(後に両親は生きていたことが発覚する)。X-MENに参加した後は、恋人ジーンを失ったり、ジーンのクローン体と結婚したり、よみがえったジーンと結婚したり、未来に飛ばされたり、宿敵アポカリプスと融合したり、アレックスの他にもガブリエル(バルカン)という弟がいることが発覚したり、波乱万丈の人生を送っている。昔も今もX-MENのリーダー的存在だが、近年では、ミュータントの存続を至上命題としており、ミュータントの敵は殺害してもかまわないという過激思想の持ち主となっている。

アイスマン

 初登場は『X-Men #1』(1963年9月)。プロフェッサーXがサイクロップスの次にリクルートしたミュータント。当初は氷を作り出すだけだったが、現在ではそのパワーが飛躍的に増大し、肉体そのものを氷へと変化させ、体の一部が砕かれても元に戻せるまでになっている。アイスマンはオメガクラス(最大級)のパワーを持つミュータントの一人だとされている。クラコア島事件(『Giant-Size X-Men』 1975年5月)の後、X-MENを離脱して、エンジェルとともにチャンピオンズを結成し(『Champions #1』 1975年10月)、その後、ビーストやエンジェルとともに新ディフェンダーズを結成し(『New Defenders #125』 1983年11月)、さらにオリジナル・メンバーが再結集してX-ファクターを結成した(『X-Factor #1』 1986年2月)。近年においても、X-MENの中心メンバーの一人として活躍している。

エンジェル

 初登場は『X-Men #1』(1963年9月)。ワージントン財閥の御曹司であり、キャラクター的にはアイアンマンと同じ金持ちのプレイボーイ。X-MENに参加する以前にも、アベンジング・エンジェルと名乗り、マスクをつけて自警団活動をおこなっていた(『X-Men #54-56』)。父親であるウォーレン2世は、ワージントン一族の遺産相続をもくろんだ叔父バートによって殺害され、バートと再婚した母親キャスリーンも毒殺された。ミュータント・マッサカー事件(1986年)で翼を失った後、アポカリプスの手によって改造手術を受け、青い皮膚と金属の翼を手に入れる(『X-Factor #24』 1988年1月)。金属の翼を持っていた頃はアークエンジェルと名乗っていた。その後、普通の翼も再生し(『Uncanny X-Men #338』 1996年11月)、現在では戦闘状況に応じて、白い羽のエンジェル形態と、金属翼のアークエンジェル形態を使い分けることができるようになっている。

ビースト

 初登場は『X-Men #1』(1963年9月)。野獣のような外見と高度な知性をあわせもったミュータント。ハンクの誕生については、父親のノートンが原子力発電所で勤務しており、メルトダウンを阻止しようとして被爆したために、ミュータントの子供が生まれることになったという、もっともらしい疑似科学的な説明がなされている。

 当初は人間的な外見を保っていたが、X-MENを離脱して、ブランド・コーポレーションの研究員として働いていた時期にあやまって変異を進行させてしまい、青い獣人の姿になってしまった。その後はアベンジャーズ(『Avengers #137』 1975年7月)、ディフェンダーズ(『Defenders #104』 1982年2月)、X-ファクター(『X-Factor #1』 1986年2月)など、多くのチームに参謀役として参加した。近年はミュータントを専門に研究する集団X-クラブを結成したほか、スティーブ・ロジャース(キャプテン・アメリカ)率いるシークレット・アベンジャーズにも参加している。

マーベル・ガール

 初登場は『X-Men #1』(1963年9月)。5人のなかでは、一番最後にリクルートされた。ダーク・フェニックス事件(『X-Men #129-137』 1980年1〜9月)において死亡したのだが、後になって、これは別存在(ジーン・グレイの記憶を保有した精神生命体)であると説明された。ジーンが“死亡”していた時期に、ジーンそっくりの女性マデリーンが現れてスコットと結婚したのだが、これは宿敵ミスター・シニスターが作ったジーンのクローン体だと説明された。正式に復活した後(『Avengers #263』 1986年1月)、遂にスコットと結婚するが(『X-Men v2 #30』 1994年3月)、マグニートーの偽者の策略によって命を落としてしまった(『New X-Men #150』 2004年2月)。最近のX-MENのコミックには、ミュータントの救世主になると予言されている少女ホープ・サマーズが登場しており、彼女は赤い髪・緑の瞳・フェニックスを思わせる力など、ジーンとよく似た部分があるが、両者の関係については今のところ説明されていない。

【第2話】

リザード

 初登場は『Amazing Spider-Man #6』(1963年11月)。普段はまじめな科学者だが、興奮すると理性を失って、トカゲ人間へと変身してしまう。一種のテレパシーを使って爬虫類を操ることができる。近年では、より凶暴な姿へと脱皮して、人間の脳にある本能を司る部分を活性化させることもできるようになり(『Amazing Spider-Man #630-633』 2010年7〜8月)、X-MENとも再対決している(『X-Men v3 #7-10』 2011年3〜6月)。2012年公開予定の映画「アメイジング・スパイダーマン」に登場する敵は、このリザードである。

【第3話】

ブロブ

 初登場は『X-Men #3』(1964年1月)。ゴムのような体を持っており、ウルヴァリンの爪ですら切り裂くことができない。多くのミュータントがパワーを失ったM-デイの時に、彼もパワーを失い、現在はダイエットのカリスマとして活動しているらしい。

バニッシャー

 初登場は『X-Men #2』(1963年11月)。テレポート能力の持ち主。近年はサイクロップスが極秘に組織したX-フォースに参加して、諜報活動などに従事していた。

ネイモア

 初登場は『Motion Picture Funnies Weekly』(1939年4月)。海底王国アトランティスの王。第二次世界大戦時には、キャプテン・アメリカや初代ヒューマントーチ(人造人間)とともに、枢軸国と戦っていた。『X-Men #6』(1964年7月)において、X-MENと対決している。ファンタスティック・フォーとの関わりが深いが、近年はX-MENとの親交を深めている。

ユーナス

 初登場は『X-Men #8』(1964年11月)。体の周囲に特殊なフォースフィールドを張ることで、あらゆる攻撃から身を守ることができる。M-デイの時にパワーを失い、その後、インヒューマンとの戦いのなかで死亡した(『Son of M #6』 2006年7月)。

トード

 初登場は『X-Men #4』(1964年3月)。ガマガエルというより、カメレオンのような長い舌を使って、敵を攻撃する。90年代初期には、トードがブラザーフッドのリーダーを務めていた時期もある。

ジャガーノート

 初登場は『X-Men #12』(1965年7月)。チャールズ・エグゼビアの父親ブライアンは著名な原子力の専門家だったが、事故により急死してしまう。ブライアンの同僚だったカート・マルコは、エグゼビア家の資産目当てに未亡人シャロンに接近し、シャロンは幼い息子チャールズには父親が必要だと考えて再婚を決意した。この時のカートの連れ子がケインである。ケインは義弟チャールズとともに朝鮮戦争に従軍していた際、洞窟のなかで巨大なルビーを発見する。それは地球から追放された魔神サイトラックが作り出したものであり、ケインはそのルビーに触れたことでサイトラックの力を手に入れ、制止不可能な人間戦車となった。ヒーロー側に立つこともあるが、基本的には悪人。2011年のイベント「Fear Itself」では、恐怖の神サーペントの下僕の一人として、さらに強力なパワーを手に入れる。

p50 メトロ大学:

 ジーン・グレイは一時期、メトロ大学に編入していたことがある(『X-Men #25』 1966年10月)。

p58 新しいコスチュームのX-MEN:

 本シリーズでX-MENが着用しているコスチュームは新たにデザインされたものであり、1960年代のオリジナル版とは少し異なっている。つまり、旧コスチュームと新コスチュームの2種類があり、このエピソードの時点では新コスチュームのほうを着ているのだろう。p79では、マーベル・ガールが「昔のとがったマスクのほうが好き」といった発言をしているが、マーベル・ガールの旧コスチュームはマスクがとがっているものと、そうでないものがある(以下のイラスト参照)。彼らのコスチュームが黒と黄色ではなく、完全に新しいカラフルなものに変わるのは『X-Men #39』(1967年12月)以降である。

『X-Men #6』(1964年7月) 『X-Men #18』(1966年3月) 『X-Men #39』(1967年12月)

【第4話】

センチネル

 初登場は『X-Men #14』(1965年11月)。対ミュータント用の人型兵器。初代センチネルはボリバー・トラスクという科学者によって開発されたが、その後もさまざまな反ミュータント主義者が新型のセンチネルを作り続けている。

ドクター・ストレンジ

 初登場は『Strange Tales #110』(1963年7月)。至高の魔術師。ワールド・ウォー・ハルク事件(2007年)において、黒魔術に手を染めたことが原因で、至高の魔術師としての地位を失ったものの、現在でもある程度の魔術を使うことはできる。

p79 ここはフォルサム刑務所:

 ジョニー・キャッシュの代表曲「フォルサム・プリズン・ブルース」の一節。

p81 『X-Men #32-33』(1967年5〜6月)での事件:

 「Coffee a Go-Go」で、ボビーの18歳の誕生日パーティーが開催される。その頃、学園の地下室では、プロフェッサーXが特殊な装置を使って、昏睡状態にあるジャガーノートを回復させようと試みていた。しかし、不測の事態が発生し、ジャガーノートが意識を取り戻す代わりに、プロフェッサーXが意識不明の重態に陥ってしまう。やがて学園に戻ってきたX-MENはジャガーノートと戦うことになるが、ジャガーノートはそのまま逃亡していく。

 意識不明の教授を見つけたX-MENたちは、精神増幅装置を使って教授の精神に入り込み、エンチェント・ワンという名の魔術師ならば、ジャガーノートを封印できることを知る。X-MENはセレブロを使ってエンチェント・ワンの居場所を捜し出そうとするが、彼らの前に現れたのはエンチェント・ワン本人ではなく、その弟子のドクター・ストレンジのアストラル体だった。ストレンジのアドバイスを受け、サイクロップスとマーベル・ガールの二人が異次元クリムゾン・コスモス(ルビーの世界)へと向かうことになる。二人はそこでアウトキャストという怪物と戦い、異次元のルビーを手に入れて、現実世界に戻ってくる。その後、X-MENは再びジャガーノートと戦うことになるが、異次元のルビーに触れたジャガーノートは、そのまま異次元へと飛ばされてしまう。

【第5話】

ソー

 初登場は『Journey into Mystery #83』(1962年8月)。北欧神話の主神オーディンの息子。オーディンは傲慢な性格のソーに謙虚さを教えるため、その記憶を奪って、片足の不自由な医師ドナルド・ブレイクとして地球に転生させた。やがて記憶を取り戻した彼は、医師として患者を救うかたわら、雷神として悪と戦うという二重生活を送るようになる。神々の黄昏(ラグナロク)を経て、一度は死亡していたが、最近になって復活し、キャプテン・アメリカやアイアンマンとともにアベンジャーズの主要メンバーとして活動している。

 なお、『Thor #377-378』(1987年3〜4月)では、邪神ロキがアイスマンのパワーを利用して、霜の巨人を操ろうとするが、雷神ソーがアイスマンを救出するという事件が描かれている。

ユミル

 初登場は『Journey Into Mystery #97』(1963年10月)。北欧神話に出てくる怪物。コミックにおける登場回数は決して多くないが、アニメやゲームなどにも登場している。

【第6話】

ゼルダ

 ここで描かれている店「Coffee a Go-Go」および店員のゼルダは、すでに『X-Men #7』(1964年9月)で登場している。その後、ゼルダは実際にアイスマンとデートしたこともある。「Coffee a Go-Go」はグリニッチ・ビレッジにあり、X-MENにとっては思い出深い店だが、その後は寿司バーに変わったらしい(『X-Factor #1』 1986年2月)。

 なお、ニューヨーク州ウエストチェスター郡にある「恵まれし子らの学園」と、グリニッチ・ビレッジにある「Coffee a Go-Go」は、地図で見ると約70kmほど離れている。

 (※p138の4コマ目には、『グリニッチ・ビレッジにある姉妹店「Coffee a Go-Go」もよろしく』と書かれたポスターが描かれている。つまり、オリジナルシリーズではグリニッチ・ビレッジだけにあったのだが、本シリーズに登場する「Coffee a Go-Go」は学園の近くにあるのだろう。)

モールマン(ハービー・エルダー)

 初登場は『Fantastic Four #1』(1961年11月)。もともとは科学者だったが、人間社会を逃れて、地底世界の支配者となった。地底人モロイドのほか、巨大怪獣なども操ることができる。

スクラル

 初登場は『Fantastic Four #2』(1962年1月)。変身能力を持った宇宙種族。アベンジャーズやファンタスティック・フォーの作品によく登場する。2008年のイベント「Secret Invasion」では、地球を侵略すべく総攻撃をしかけてきた。

p138 惑星クラルの闘技場:

 惑星クラルは『Fantastic Four #91』(1969年10月)で描かれている。この星に住むスクラル人たちは、1930年代のギャング風の姿をしており、他の世界から拉致してきた生物同士を戦わせて賭けをしている。

p138 堕天使かも:

 原文は「Lucifer, Maybe.」。『X-Men #9』(1965年1月)において、X-MENは、数年前にプロフェッサーXの背骨を折った宇宙人ルシファーと対決している。つまり、この台詞は「ルシファーが仲間を連れて戻ってきたのかも」という意味である。ふきだしのサイズの関係で、「堕天使かも」と訳してお茶をにごしてしまったのだが、原文通り「またルシファーの仕業かも」と訳して、注釈をつけるべきだったかもしれない。

【第7話】

スカーレット・ウィッチ

 初登場は『X-Men #4』(1964年3月)。ヘックス・パワーと呼ばれる一種の魔法を使うことができる。当初は、ある事象の発生確率を変化させる程度だったのだが、後には現実世界そのものを変化させられるほどにパワーアップした。アンドロイドのビジョンと結婚し(『Giant-Size Avengers #4』 1975年6月)、夫婦の間には双子の子供すら誕生するのだが(『Vision and the Scarlet Witch v2 #12』 1986年9月)、後にこの子供たちは消滅してしまう。ワンダはその時の記憶を封印していたのだが、記憶を取り戻したことをきっかけにして精神のバランスを崩し、遂には現実世界を改変して、ハウス・オブ・Mの世界を作り出してしまう。世界が修復された後、ワンダは全ての記憶とパワーを失っていたのだが、最近になって再び記憶を取り戻したらしい。

クイックシルバー

 初登場は『X-Men #4』(1964年3月)。超高速で移動できる能力を持つ。ハウス・オブ・M事件(2005年)の後、テリジェン・ミストという特殊な変異物質を利用して、一時的に時間跳躍能力を手に入れたが、現在では元に戻っている。

マスターマインド

 初登場は『X-Men #4』(1964年3月)。相手に幻覚を見せることができる。レガシー・ウイルスに感染して死亡した(『Uncanny X-Men Annual #17』 1993年)。

p147 『X-Men #11』(1965年5月)での事件:

 謎の宇宙存在ストレンジャーが地球にやって来る。地球来訪の目的は、研究用のサンプルとして、ミュータントを母星に持ち帰ることだった。ストレンジャーの発するエネルギーを感知したプロフェッサーXは、強力なミュータントが現れたと誤解して、彼の行方を探し出そうとする。しかし、先にストレンジャーと接触したのは、マグニートーとブラザーフッドの仲間たちだった。マグニートーはストレンジャーを仲間に引き入れようとするが、ストレンジャーにとっては地球の出来事など何の興味もない。彼はあっさりとマスターマインドを石化した挙げ句、マグニートーとトードを連れてテレポートしていく。遅ればせながら現場に駆けつけたX-MENは、その場に残ったスカーレット・ウィッチ&クイックシルバーの姉弟と出会うが、二人はマグニートーとは縁を切ったと告げる。その後、マグニートーを救い出そうと考えたX-MENは、ストレンジャーの居場所を見つけ出すものの、ストレンジャーはX-MENの相手をすることなく、マグニートーとトードを連れて宇宙へと去っていく。

【第8話】

エージェンツ・オブ・アトラス

 (正式な)初登場は『Agents of Atlas #1』(2006年10月)。もともとは「1950年代にアベンジャーズが結成されていたら、そのメンバーはどんな顔ぶれだっただろう?」という架空話(『What If #9』 1978年6月)のなかで誕生したチーム。そのため、各キャラクターは50年代に実際に存在していたが、チーム自体が存在していたわけではない。現在の設定では、50年代にエージェンツ・オブ・アトラスという極秘チームが活動していたのだが、彼らはあえて人々の記憶から自分たちの存在を消去したのだというふうに説明されている。そのメンバーは以下の通り。

 ジミー・ウー:中国系アメリカ人の秘密諜報部員。初登場『Yellow Claw #1』(1956年10月)。

 ゴリラマン:永遠の命を授かる代償として、ゴリラの姿になった男。初登場『Men's Adventures #26』(1954年3月)。

 ビーナス:相手に幻覚を見せるパワーを持った美女。初登場『Venus #1』(1948年8月)。

 ネイモラ:地球人とアトランティス人のハーフ。ネイモアのいとこ。初登場『Marvel Mystery Comics #82』(1947年5月)。

 マーベルボーイ:地球生まれだが、天王星で育ち、地球に戻ってきた。初登場『Marvel Boy #1』(1950年12月)。

 M-11:目の部分からビームを発射するロボット。初登場『Menace #11』(1954年5月)。p173でゴリラマンが「俺の昔の仲間」と言っているのは、このM-11のこと。

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